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アヒルと鴨のコインロッカー (2007)
【監督】中村義洋 |

仙台の大学に合格し、親元を離れて一人暮らしを始めた少年が、アパートの隣人に本屋襲撃を持ちかけられ、ノリで付き合わされてしまう話です。
事前に情報を一切仕入れずに、ビデオ屋でタイトルだけで借りてきました。結果かなり面白かったです。”カワサキ”という存在。本屋襲撃。動物への虐待。ボブ・ディラン。どこか村上春樹の小説のオマージュな印象を受けずにはいられません。(私だけ?)
前半は非常にミステリアスな展開で、伏線だらけのまま終わる退屈な映画か。。と思いましたが、後半の展開、および伏線の回収っぷりはすごい。まったくもって驚きの展開でした。
最近では珍しい練りこまれた脚本に舌を巻きました。
ボブ・ディランの「風に吹かれて」の答えは風のなかという歌詞が微妙に物語の鍵を握る。という演出も◎です。