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22才の別れ~Lycoris葉見ず花見ず物語~ (2006)
【監督】大林宣彦 |

44才のエリートサラリーマンと22才フリーターのファンタジックなラブストーリー。
伊勢正三の名曲「22才の別れ」をモチーフにした映画で、しかも監督が大林宣彦。ということでずっと見たかった本作。ようやく見ることが出来ました。
・雨
・雷
・筧利夫(川野)の住む家の生活観の欠如
・蝋燭
・花鈴という不思議な少女
という要素によって、ミステリアスな監督の”色”が強く出ています。監督の色が出ている映画は好きなので、昔見た「ふたり」っぽいな~
と思いながら楽しめました。特に筧利夫の住んでいた家の無機質さと、焼き鳥屋の人間味の対比が印象的でした。もちろんさすがに音楽も凄く綺麗だし、話のまとめ方もとても綺麗で安定感はあります。
ただ、「22才の別れ」をちょっと使いすぎたかなという印象。そもそもいい曲なのでうるさくはありませんが、いたるところで挿入されたり、話の中でレコードが出てきたりと。あくまで「22才の別れ」中心だったのがちょっと気にはなりました。
田舎が出てきて、懐かしの名曲がモチーフだったのにあまりノスタルジーを感じなかったのは、伊勢正三の曲を最近聴き始めたせいでしょうか。22才の別れをオンタイムで聴いていた世代の人向けの映画になっているのかもしれませんね。