3月11日の個人的な記録

いつか来るんじゃないかなと小さい頃から思っていた大地震。東京の震度は5強だったけれど、自分が30年間生きてきて経験した中では、もっとも大きな災害だったので忘れないうちに記録。

地震の瞬間、オフィスがあるビルの9Fにいた。自分の席から少し離れたところで、立って話をしていた。あ。地震だ。と気がついてからしばらくは、立って普通に会話をしていられたが、ビルが大きくきしむ音とともに、社内からは悲鳴と机の下に潜れ!という誰かの指示が聞こえた。うわ、これは本当にでかい。と思い、携帯と水筒だけ抱えて机の下に潜った。(連絡手段とお茶を手に取ったのは本当に咄嗟の判断)

机の下に潜った瞬間くらいから、本格的な揺れに替わり大きな横揺れが数十秒にわたって続き、あー。これはビルが倒壊してもおかしくないレベルで揺れてるな。ということと、これは家族にはもう会えないかもな。という、思いが巡り、いわゆる命の危機っていうのをほんの少し感じた気がする。最初の揺れはそれほどのものでもなかったので、震度3くらいの揺れからどんどん強くなっていった。え、え、まだ強くなるのかコレ!という感じだった。

震度5強程度の揺れは、一瞬だったらそれほど怖くないと思ったけど、今回の揺れはかなり長く感じた。もうやめて!という叫び声が聞こえたのを覚えてるけど、本当に長い間揺れていた。結局ビルにまったく問題なく、命も持っていかれなかった訳だけど、机の下からはい出してみると、見慣れたオフィスの景色は一変しており、僕の机はこんなことになっていた↓

地震直後 ディスプレイ落下でガム散乱。
咄嗟にiPhoneで撮影したからピントがちゃんとあってないけど、Eizoの17インチのモニタが、床に落下していて、蓋の開いていたガムは散乱。壁際にくっついてた机は10cm以上移動していた。

オフィスはというと、天井にむき出しになっていた空調のダクトの一つは完全に外れ、天井から吊るしていた蛍光灯はそのケースとともに落下していた。幸い同僚にけが人はいなかったが、宮城で震度7という情報だけネットで仕入れ、余震を警戒して、非常階段で外に出た。

外に出ると、そこら中のビルから人がわらわら出てきてた。ワンセグ見てる人、ノートPCで情報収集している人、家族になんとか連絡をとろうとしている人、しゃがみ込んで泣いている人、マスクを忘れてきてしまいくしゃみが止まらなくなっている人。自分もとりあえず家族に連絡を試みたが、全く電話はつながらないしSMSも送れない。家族の無事が確認できたのは、3時間くらいたってからだった気がする。

地震後1時間くらい外にいたけれど、その間も何度か大きな余震があり、上から何か落ちてきやしないかかなり怖かった。とはいえいつまでも外にいる訳にもいかないので、意を決して階段でオフィスに戻って片付けていたが、16:00くらいに仕事はストップし解散になった。

仕事は解散になったけど電車が動いていない。JRは復旧未定。選択肢としては、埼玉の自宅まで、徒歩で帰宅してみるか、オフィスでの一泊の2択。自宅まで徒歩で帰るのにかかる時間を調べてみると、約6時間半と出た。16:00だったので、日付が変わる前に帰れる可能性はあるなと思ったが、外が結構冷え込んでいたことと、6時間歩く自信はないことを考え、オフィスで一泊を決めた。幸い家族は自分の実家に身を寄せられたので、無人の自宅に無理に帰る必要もなくなった。

オフィスには帰宅できない人が約20人ほどいて、そのうち14〜5人は一泊になっていた。Ustreamのニュースをつけっぱなしにしながらソファで寝ようとしたけれど、度重なる余震と緊急地震速報で殆ど眠れなかった。結局朝になり、JRが微妙に動き出したとの情報をもとにAM9:00頃会社を出た。

結局JRには全く乗らずに、渋谷から副都心線で池袋へ。ここは空いていて混乱なし。で、池袋で埼京線。と思ったけど、改札に入場規制する始末。すぐに方針を変更して、東武東上線で志木、志木からバスを利用。通常とは全く違う経路で2時間かけて帰宅した。家に帰れたのは、地震発生から20時間くらい経過していた。幸い震度6弱を記録した自宅も、棚から物が落下している程度で、大きな損害はなかった。

今回はっきりしたのは、最近の日本の建築物は地震に対してはかなり強固に作られていて、震度6程度ではその殆どは倒壊しない。これは本当に凄いなというレベルで、もはや地震単体は執拗に怖がる必要はない。(もちろん恐怖心はなくならないけど)ただ、問題は地震が引き起こす様々な二次災害への準備の不足。津波や土砂崩れ、ライフラインの停止など。巨大地震が起こった時、まわりの状況からして何が危ないのか。地震発生直後になにをすべきか。それぞれの土地でしっかりと共有しておくべきなんだろうなと思った。

あとはネットは強いということもはっきりした。Twitterなどサーバーが、日本国外にあるものは、およそ問題なく動く。家族との連絡方法はオンラインを中心に確立しておくことで、かなりの確率で短期間に連絡が取れそう。