あしたの私のつくり方

2007年/日 97分 監督:市川準
あしたの私のつくり方
いじめられっこ役、いじめる役、いい子を演じる役。10代の少女が演じている自分ではない自分に悩み成長していく物語。
久しぶりに静かな日本映画を鑑賞しました。事前にまったく情報を仕入れずに見ましたがよい映画でした。主演の成海璃子がとてもよかったです。演技がというより目に力があって役柄にぴったりはまっていたと思います。それから物語の脚本もよかったです。全体に漂う静けさの中にもでしっかりと深さがあって。考えさせられました。空を映す場面が多い、映像も好みでしたし、携帯という現代のコミュニケーションツールを使いつつも太宰治の一節を起用するなど演出面で光るものが多かったです。
この話のキーになっていたのは、小学校から高校に至るまでの集団と自分についてです。思い返せば自分も小学校から高校までの学生生活は周りとの距離感のとり方にとても気を使った事を覚えています。
クラスには必ず人気者といじめられっ子が存在していて大小いくつかのグループに分かれていました。喧嘩になりそうな時、相手が人気者だとどんなに相手に腹が立っても手を出したら絶対に自分の負けだな。とかよく考えてました。まわりと違う行動をして目立つことが、いじめられる第一歩になるので極力右に習えで目立たないよう過ごしていた気がします。
という具合に、昔の事を色々思い出させてくれる一本です。派手さはないですが、なかなかお勧めの作品です。
★★★★(満足)