今年は1年を通してずっと大河ドラマ「龍馬伝」にはまってました。先日遂に最終回を迎えたので何がそんなに面白かったのか振り返ってみます。

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■ これでもか。というほど魅力的な龍馬の姿

これまで幕末の歴史ものを読んだり、見たりする機会がなく、龍馬伝鑑賞以前は坂本龍馬について教科書レベルの知識(新しい明治政府の元となる「舟中八策」を記したけど、暗殺されちゃった人。)しか持ち合わせていませんでした。その昔漫画で「竜馬がゆく」を読んだ気はしますが、内容はまったく覚えていません。

それでもドラマを見始めて、1週、2週と回を重ねるごとに福山雅治演じる龍馬の魅力に吸い寄せられていきました。龍馬に影響されていく登場人物たちの心境と完全にシンクロしてた気がします。

■ 脇を固める登場人物の絶妙な配役

武市半平太を演じた大森南朋、西郷隆盛の高橋克実、岡田以蔵を演じた佐藤健、高杉晋作を演じた伊勢谷友介などが非常に印象的でした。特に大森南朋の演じた武市半平太は、何度も涙させられる場面がありました…。
彼ら以外にも実力派と若手の俳優がうまい具合に混ざっていて全体的には非常に質の高い配役だったと感じています。たぶんしばらくはそれぞれの歴史上の人物について考えると、龍馬伝の配役が頭に浮かびそうです。

■ 史実とは違っていても非常に精度の高い脚本

龍馬伝を見始めて片っ端からWikipediaを見て回ったので、史実とは結構違いがありそうだなというのは随所に感じました。でもそれを補って余りある非常に優れた脚本だったと思います。特に印象的だったのは、武市半平太の牢獄に山内容堂が入ってきて酒を交わすシーンと、舟中八策が、これまで龍馬に影響を与えた人々の思いの結集でできているという話。前者はありえない話ですけど、半平太の感情をこれでもかというほど綺麗に収束させる展開だったと思うし、舟中八策は、もしかしたらこれは割りと本当にそうだったのかも。と思わせられたりしました。

■ 物語を面白くする多くの歴史的偉人の登場

龍馬伝にはまったのは、龍馬のまわりに数多くの歴史上名前の残っている人物が登場してくるというのも大きかった。岩崎弥太郎、桂小五郎(木戸孝允)、西郷隆盛、高杉晋作、久坂玄瑞、勝海舟、後藤象二郎、山内容堂などなど、龍馬が歴史の中心で奔走していたこともあり、本当に全員教科書に太字で出てくる人物がいっぱい登場してきます。

教科書では歴史上の事実と名前が載っているだけですが、そんな人たちがこの時代何を考え、どのような流れの中で奔走していたのかが分かると俄然面白くなってきます。(これこそ幕末史の面白いところだと思います。)

さらに、龍馬伝の時点では大成していない人物がたくさん登場していたのも見ていて面白かった。あくまで高校の日本史の教科書に載っているレベルを起点にした時に、例えば陸奥陽之助は幕末史には殆ど登場しませんが、明治維新後外務大臣として辣腕を振るうことになる陸奥宗光だったり、日本国初代の総理大臣、伊藤博文も伊藤俊輔という名で高杉晋作と一緒に出てきたり。後々頭角を表す人物がゴロゴロいます。そんな彼らに影響を与えている龍馬ってやっぱり凄いなーと思う訳です。最後の方の描き方で龍馬は政治に興味はなさそうでしたが、暗殺されていなかったとしたら、まわりが放っておかなかっただろうなと思います。

■ 非常に質の高い音楽

NHKドラマ「ハゲタカ」や、映画「三丁目の夕日」も手がけている作曲家、佐藤直紀の音楽が非常に素晴らしく、物語のスケールやドラマ性を格段に高めていました。オープニングの「龍馬伝」もよかったですが、それよりも、数々の重要なシーンで使われていた「想望」という曲に感動しました。

・想望

■ 最終的に、「志」という言葉の意味を考えるようになった

「日本を変える」という途方もない大義を志し、成し遂げていくさまを見ていて、「志」についても色々と考えさせられた(男なので)。今の自分の仕事に大義はあるかとか。何を目指していくかとか。自分の人生で成しえなければいけないことは何なのか。などなど、物語の中で自分とそう変わらない齢の龍馬が世の中の本質を捉え、命を懸けながらも、次々と事を成していく様は本当に衝撃的だったし感銘を受けました。

今の時代、命を懸けることなんて、悪いことでもしない限りなかなか起こりえませんが、生きる上での目標を築き、物事の本質を見極められるようになると、人生は面白くなる。そんな気がしました。

— 余談 —

■ はまりすぎて高知に行きました

夏には関西に帰省するついでに、高知まで足を伸ばし、桂浜の龍馬像や、龍馬記念館、生誕地、高知城などを巡ってきました。龍馬記念館に、「竜馬がゆく」の作者である司馬遼太郎の「坂本龍馬は天の意思で混乱した時代に送り込まれ、その役目を終えると天に戻されたとしか思えない」というような言葉が展示されていたのが非常に印象的でした。もっといろいろ回りたかったのですが、子供連れで1日で回れたのは高知市内で精一杯でした。。

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