父親たちの星条旗

父親たちの星条旗クリント・イーストウッド監督の最新作「父親たちの星条旗」を観て来ました。実に久しぶりに映画館に足を運びました。硫黄島を舞台にした戦争映画で日米両方の視点から描かれるというところが、今までの戦争映画にない面白さかな。と思って観たのですが…。
この2本、話自体はリンクしてません。つまり、父親たちの星条旗サイドには渡辺謙も二宮和也も出てこない訳です。2部作ということでのザッピングを期待して見に行った私としては大きなマイナスポイントでした。
内容はというと、時制が様々に散っているので一般的な映画にある、「この先どうなるの!?」という当たり前の見方が出来ません。散らすやり方も悪くないのですが、「あ。この映画時系列がバラバラになってるな」と気が付けないとキツイ。
つまりオーソドックスに戦争で生まれる感動を味わえる映画ではないのです。戦争という器の中で、国債発行のセールスをさせられた男たちの映画です。どちらかというと記録映画に近い作品なので、面白い。面白くない。で片付けると面白くない。ということになります。ただ、二部目はどちらかというとオーソドックスな仕上がりになっているっぽいのでこちらも観ようとは思います。
映画のメインビジュアルはかなりかっこいいです。
★★★(期待はずれ)

ミリオンダラーベイビー/MILLION DOLLAR BABY

2004年/米 138分 監督:クリント・イーストウッド
ミリオンダラー・ベイビー
心貫かれそうな悲しみの嵐
この作品ミスティックリバーと似てます。演技派の俳優と何とも言えない悲しみ。そしてテーマはやっぱり愛です。個人的にはこのラストは悲劇ではないと感じています。
これはこれで最愛の形なんだろうなと思います。そう感じられなければ、この作品は相当後味の悪い作品になってしまうと思います。イーストウッドとフリーマンというベテラン二人の演技はもちろん素晴らしかったですが、後に残っているのはヒラリー演じたマギーの目の奥の光でしたね。
★★★★☆(傑作)

ミスティックリバー/MYSTIC RIVER

2003年/米 138分 監督:クリント・イーストウッド
ミスティック・リバー
悲しみに満ちた傑作ミステリー
何度見ても傑作ですね。この作品は。ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケビン・ベーコンの3人がとにかく素晴らしい。
それに加え脚本もよく練り込まれていてしっかりと物語に入り込める。
ただそんなよく練られている脚本ですが、内容は全体として悲しみに包まれていて、特にショーン・ペン演じるジミーの苦悩は筆舌に尽くし難いものがあります。その悲しみの根底には愛があり、その愛こそがこの映画のテーマなんではかなぁと思っています。
★★★★☆(傑作)