クーリエジャポンの村上春樹インタビュー(というか春樹さんに会った話)「村上春樹に会いに東京へ旅するということ」を読みました。村上春樹を大好きなアメリカ人のジャーナリストが、初めて日本に降り立ち、あこがれの村上春樹と対面してのインタビューしたことを語った記事です。
最初のページの春樹さんの濃淡のはっきりした白黒写真がなんともかっこいいです。 続きを読む
クーリエジャポンの村上春樹インタビュー(というか春樹さんに会った話)「村上春樹に会いに東京へ旅するということ」を読みました。村上春樹を大好きなアメリカ人のジャーナリストが、初めて日本に降り立ち、あこがれの村上春樹と対面してのインタビューしたことを語った記事です。
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1Q84をようやく読み終えました…。
最後に村上春樹の長編小説を読んだのは、「海辺のカフカ」だった気がするので、およそ7年振りです。長編・短編問わず、村上春樹が執筆した作品は殆ど読んでしまっていたこともあり、1Q84が発売された当初は、「もったいなくて読めない」という心理状態でした。まだ読んでいない長編があるという状態はある種とても幸福な状態で、読み終えてしまうことでその幸福状態(というか明日への希望というか)が維持できなくなることに恐怖すら感じていました。でも今年になりBOOK3が出たというので、もうこれは一気に読んでしまおう。と覚悟を決めました。
ここからは読書後の感想故、ネタバレを含みますのでご注意を。
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ずっと読みたかった村上龍の長編「半島を出よ」を読みました。
上下合計900ページ以上の大作で、読み終えるのに1ヶ月以上かかってしまいまして…。


北朝鮮のコマンド9人が開幕戦の福岡ドームを武力占拠し、2時間後、複葉輸送機で484人の特殊部隊が来襲、市中心部を制圧した。彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。財政破綻し、国際的孤立を深める近未来の日本に起こった奇蹟。
読書後の感想故、ネタバレを含みますのでご注意を。
これは凄い小説でした。財政が破綻した日本。それに呼応するようにアメリカの日米同盟重視路線の転換など、話の設定が非常に緻密で、世界の情勢を含めて本当に事件が起こったとしても何の不思議もないほどリアルです。何より福岡が反乱軍に占拠される。というのがとても非日常的であり、受け入れがたい事実です。そんな受け入れがたい事実もこれは起こりえるなと思えてしまうので恐ろしい。
何もできにない日本政府に対し、世間一般でいう「普通」に生きられなかった少年達が、自由な意志で立ち上がり未曾有の国厄に挑むという設定が普通の勧善懲悪の物語と違うところで凄い。圧倒的な恐怖の中で自分の本当の姿や意思に気がつく様は、個性が消えた昨今の若者に対する強烈な警鐘になっています。
また、厳しい思想統制下での北朝鮮の人間の心理描写が非常に緻密です。人間がいかに凶器となっていくか。そして、凶器となった心にある僅かな隙が人としての本能を再起させてしまう様は、非常に重たい内容ですが読み応えがあります。
最初は、まったくどういった話なのかを知らずに読み始め、かなり読み辛い部分もありましたが、「北朝鮮に福岡が占拠される。」という設定が見えてきたあたりからは一気に小説の世界に引きずりこまれました。途中で、登場人物にどこか覚えがあるなと思って調べたら、やはり村上龍の小説の「昭和歌謡大全集」に出てきた人物が、この物語に登場していたので驚きました。
村上龍の作品は色々読みましたが、その中でも最高傑作に入る部類だと思います。映画化したらさぞかし話題になる気はしますが、微妙な話題すぎて映像として大衆に公けにするのは不可能なんではないかなと思います。
そうとう重たい作品で、人を選びそうですがこれはお勧めです。
★★★★★(最高傑作)
黒髪の乙女と、そんな乙女に想いをよせる先輩のめくるめく大冒険。
事前にまったく情報を入れずに、読み始めたら何やらファンタジックな展開と、小憎らしくこねくり回された独特の文章に心をつかまれました。
↓小憎らしくこねくり回された文章
そして樋口氏から、彼女がその絵本を追い求めて古本市をさまよっていたことを聞いた刹那、「千載一遇の好機がついに訪れた」と直感した。今ここに一発逆転の希望を得て、ついにふたたび起動する私のロマンチック・エンジン。
作者の森見さんはよくこんな突拍子もない話を妄想し、文章にできたなと思います。多分この話は読む人によって解釈や想像している景色が異なるだろうと思います。100人が100通りの場面を創造しながら読む本って凄いなと思います。
好みの分かれる作品だとは思いますが、個人的にはこれはありだと思いました。
★★★☆(まあまあ)